酒田駅前観光案内所では、酒田地域の伝統工芸品を展示しています。磯草塗や鵜渡川原人形など、常時数種類の作品をご覧いただけます。
酒田のシンボルである獅子頭が皆様をお迎えします。お気軽にお立ち寄りください。
もとは、新潟の塗師が考案した独特の塗方で、磯の草模様にうるしを研ぎ出し、仕上げした堅牢な塗物です。
いつの頃からか北上して、庄内地方にも伝わり、今では庄内名産として、その枯淡な美しさが喜ばれています。現在は、斎藤八惣八氏がその技術を受け継ぎ、その技法を守り続けております。
北前船で京都から伝わった伏見人形が原型だといわれています。江戸末期に、大石助右衛門が作り始め、代々受け継がれてきました。
土人形の木型・土型は200余種。恵比寿・大黒・布袋などの吉祥人形や桃太郎日本一・牛若弁慶などの昔ばなしにちなんだもの、有がな風俗人形のバレリーナやモダンガールなど、独特な姿が目をひきます。
酒田の豪商 本間家の三代当主 本間光丘は、飛砂の害から民を守るためにクロマツを植えるなど、地域貢献に尽力しました。そのクロマツの風倒木などを使った光丘彫は、荒削りにもみえる野趣あふれた彫り文様が特徴です。昭和初期に近代化が進んだことで、一度は衰退を余儀なくされましたが、平成に入り、酒田木工同好会の会長を務めた今野正治氏と、指物師の菊地秀雄氏によって復興が行われ、伝承されています。
絵ろうそくを供えるのは、北国を中心とした寒い地域の風習とされます。豪雪地帯は、冬の間仏壇に飾る花がなかったため、仏花の代わりとして誕生したという説もあります。絵ろうそくは花紋燭(かもんしょく)ともいわれ、御所車や蓮華、四季の花を描くのが特徴です。さらに、幕府への献上品としてその名を高め、その歴史は300年以上にもなります。
昭和50(1975)年頃、市内の旧家から発見された凧の下絵。凧絵は、北前船で大阪から運ばれてきたと推定されており、この出来事がきっかけで発足した“酒田凧保存会”が、現在も製作や伝承、普及に努めています。亀や武者の全身像が目を引く大胆な構図、カラフルな色使いが特徴です。
酒田獅子は約200年前から郷土玩具として作られ親しまれてきました。無病息災を祈願するとともに、魔除けとしても重宝されています。黒塗りで耳の立った雄獅子(陽)と、赤塗りで耳の垂れた雌獅子(陰)の一対からなっており、雄雌そろって飾られるのは、全国的にも非常に珍しいと言われています。獅子は古くから悪病災害厄除けの霊獣として民間信仰の対象とされています。